予防歯科
あなたの人生で後悔してほしくないことが一つだけあります。
それは何年、何十年という時が過ぎた未来で「もっと早く歯の大切さに気づいていればよかった」と心から悔やむことです。
失って初めてそのかけがえのなさを知る。
歯の健康とはまさにそのようなものかもしれません。
新しい時代の歯科医療
これまで日本の歯科医院は残念ながら「歯が痛くなってから仕方なく行く場所」でした。
しかしその考え方はもう過去のものです。
私たち医療法人社団優勢会が目指すのは、新しい時代の歯科医療です。
すなわち歯科医院を歯を「治す」場所から歯を「守る」場所へと変えていくことです。
予防歯科の3つのメリット
- 虫歯や歯周病でつらい思いをする前に対処できる
- 大切な歯を削ったり抜いたりしなくて済む
- 専門家と一緒に健康な未来を積極的に創り上げられる
それが「予防歯科」という最高の選択です。
これは未来のあなた自身への何物にも代えがたい最高の贈り物になることをお約束します。
なぜ私たちは「予防」に情熱を注ぐのか

失ってからでは、もう遅い―歯が持つ、本当の価値
あなたの「歯」はただ食べ物を噛み砕くためだけの道具ではありません。
歯が支える生活の質
- 家族や友人と囲む食卓で「美味しいね」と笑い合う喜び
- 大切な人との語らいの中で想いを正確に伝え心を通わせる時間
- 人前で何の気兼ねもなく心からの笑顔を見せられる自信
- スポーツでここ一番の力を振り絞る時の食いしばる力
歯は私たちの人生におけるあらゆる「質」―クオリティ・オブ・ライフ―を根底から支えているかけがえのない体の一部なのです。
どんなに優れたインプラントや入れ歯も、神様が与えてくれたあなた自身の天然の歯の精密さ、繊細さには決して敵いません。
だからこそ私たちは一本でも多くの歯を、生涯にわたって守り抜きたいと心の底から願っています。
8020運動と定期検診の効果
「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という「8020運動」を耳にされたことはありますか。
自分の歯でしっかり噛めることが、健康長寿に繋がるという考え方です。
しかし残念ながら日本では多くの方がこれを達成できずにいます。
定期検診の効果を示すデータ

検診習慣 | 80歳時点での平均残存歯数 |
定期検診に通う習慣がない人 | 約7本 |
定期検診に通い続けていた人 | 約16本 |
その差は実に2倍以上にもなります。
この数字が意味するものはあまりにも明白です。
歯科医院での「予防」を習慣にすることがあなたの歯の未来をそして人生の質を大きく左右するのです。
「治療の繰り返し」という、負の連鎖を断ち切るために
虫歯治療で一度歯を削ってしまったら。
その歯が完全に元通りになることは二度とありません。
詰め物や被せ物で機能や見た目を回復させることはできます。
しかしご自身の歯と人工の材料との間にはどうしても目には見えないわずかな段差や隙間が生まれます。
そこは細菌の格好の住処となり再び虫歯になってしまう「二次カリエス」の温床となります。
治療の悪循環
- 虫歯治療で歯を削る
- 人工材料との間に隙間ができる
- 細菌が住み着き二次カリエスが発生
- 再治療でさらに歯を削る
- 歯がどんどん弱くなる
- 最終的に抜歯という結末
この「治療の繰り返し」という負の連鎖を断ち切る唯一の方法。
それこそがそもそも虫歯や歯周病にならないようにする「予防」なのです。
私たちがお届けするプロフェッショナルケアの世界
当院の予防歯科は患者様一人ひとりのお口の状態を様々な角度からそして継続的に見守るまさに「オーダーメイドの健康管理プログラム」です。
そこでは「歯科医師」と「歯科衛生士」という二人の専門家がそれぞれの強みを最大限に活かしあなたの健康を支えます。
歯科医師の役割―病気の兆候を、決して見逃さない「目」

定期検診における歯科医師の最も重要な役割はお口の中に潜む病気のほんのわずかな「芽」を見つけ出すことです。
早期発見のポイント
- 肉眼では見えないごく初期の虫歯
- 詰め物や被せ物の下に隠れた小さなひび割れ
- 歯周病の静かな進行を示す歯茎のわずかな変化
私たちは自身の経験と知識に加え先進的な機器の力も借りてこれらの兆候を見逃しません。
必要に応じて患部を何十倍にも拡大して観察できるマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)やレントゲンを使わずに初期虫歯を発見できる口腔内スキャナーの近赤外線機能なども活用します。
「まだ大丈夫」ではなく「今のうちに対処する」。
その早期発見があなたの歯を守るための大きな一歩となります。
歯科衛生士の役割―お口の番人、そして最高のパートナー

予防歯科の主役は国家資格を持つ口腔ケアの専門家「歯科衛生士」です。
彼女たちは単なる「お掃除係」ではありません。
あなたの健康を最も身近な場所で継続的に支え続けるかけがえのないパートナーです。
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の真価

PMTCとは毎日の歯磨きでは絶対に落とすことのできない細菌の巣窟「バイオフィルム」を専門の器具とフッ素入りのペーストを用いて徹底的に破壊・除去する専門的なクリーニングです。
バイオフィルムは台所の排水溝のヌメリのように歯の表面に強力に張り付いています。
このバイオフィルムを定期的に破壊することこそが虫歯や歯周病を予防するための最も効果的な方法なのです。
施術後は歯の表面がツルツルになり汚れが付きにくい状態になります。
あの爽快感をぜひ一度あなたにも体験していただきたいと願います。
フッ素塗布―歯の鎧を、定期的に強化する

フッ素には歯の質そのものを強くし、虫歯菌が作り出す酸への抵抗力を高める働きがあります。
歯科医院で用いる高濃度のフッ素を定期的に塗布することで、あなたの歯に虫歯菌と戦うための強力な「鎧」をまとわせることができます。
これはお子様だけでなく歯の根が露出してきた大人の方の「根面うしょく」予防にも非常に効果的です。
あなたと創る一生涯の健康プログラム
もう一つの大切な柱【セルフケア】
私たちがどれだけ完璧なプロフェッショナルケアを施してもそれだけではお口の健康を維持することはできません。
週に一度どんなに素晴らしい運動をしても残りの6日間の食生活が乱れていては健康になれないのと同じです。
歯科医院でのケアを「特別なイベント」とするならばご自宅での毎日のセルフケアは「日々の食生活」にあたります。
この二つの柱がしっかりと両立してこそ本当の予防は完成するのです。
あなただけの、オーダーメイドの処方箋「ブラッシング指導」

「毎日ちゃんと歯を磨いているのになぜか虫歯になってしまう」
そうおっしゃる方は少なくありません。
その原因の多くはご自身では気づいていない「磨き癖」にあります。
利き手側の歯の外側や奥歯の裏側など誰にでも無意識のうちに歯ブラシが届きにくくなっている場所があるものです。
当院の歯科衛生士はあなたのお口の中を隅々まで拝見し歯並びや歯茎の状態そして普段お使いの歯ブラシなどを確認した上であなただけの「オーダーメイドの処方箋」とも言える最適なセルフケア方法を丁寧にお伝えします。
ブラッシング指導の内容
- 歯ブラシの選び方
- 正しい持ち方
- 適切な当てる角度
- 効果的な動かし方
ご自身の弱点を知りそれを克服するための具体的な技術を身につけることは何物にも代えがたい財産となります。
歯ブラシだけでは届かない場所へ―補助清掃用具のススメ
実は歯ブラシだけで完璧に磨いたつもりでも歯と歯の間の汚れは全体の約40%も残っていると言われています。
この歯ブラシが届かない「歯と歯の間」こそ虫歯と歯周病の最大の発生場所なのです。
私たちはこの最も重要な場所を清掃するための補助的な道具の活用を強く推奨しています。
推奨する補助清掃用具

デンタルフロス
糸状のフロスを歯と歯の間に通し歯の側面に沿わせるようにして汚れを絡めとります。
これを習慣にするだけでお口の中のプラークの除去率は劇的に向上します。
歯間ブラシ
歯と歯茎の間に少し大きな隙間ができてきた方には歯間ブラシが有効です。
ご自身の隙間のサイズに合ったものを選ぶことが歯茎を傷つけず効果的に清掃するためのポイントです。
私たちはあなたの努力を全力で応援します。
定期検診の際には前回の状態と比較しセルフケアの成果を一緒に確認しその頑張りを心から称えます。
「上手になりましたね」
その一言があなたの次へのモチベーションに繋がることを私たちは知っています。
虫歯と歯周病は一生予防できる病気です
予防歯科はつらい治療ではありません。
むしろご自身の健康への意識を高め、プロの手で心地よくリフレッシュする美容室やジムに通うような前向きで豊かな習慣です。
「痛くなってから」ではなく「健康を維持するために」。
その意識の転換があなたの人生をより輝かしいものにすることを私たちは確信しています。
未来のあなたからきっと感謝される最高の習慣を今日から始めてみませんか。
私たち専門家チームがあなたの生涯にわたる健康の旅路を誠心誠意サポートします。